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禁断背徳の鎖外伝・遅咲き桜-
第5章 誘惑-ピアノ演奏



良く見ると、遅咲きの桜を前にしてのミニコンサートらしい…
あまり客は居ないのが少々。



(・・でも‥耳に聞こえが良い・・)


まだ咲き誇る桜と共に流れる、静かなピアノ演奏、上手く曲を合わせている、回りの桜の邪魔にならないように…


主役はあくまでも桜であってピアノでは無い、そう主張しているように感じる。


丁度、見たい桜の前…
私は並べられた椅子に座り、桜と一緒にピアノも聞く事にした。



(考えて見れば‥最後にピアノに触れたのは何時だろう??)


子供の頃からピアノを習った…
まぁ‥外交官という親の職業に付き合わされたとも言うが…


海外だと外交官とその家族が、向こうの来賓を呼んでパーティーなど良くある事…
その出し物的に家族の‥特に子供のピアノ演奏なんてセッティングがある、それも結構頻度が高い。


必要に迫られて始めたピアノだったが、私はそれほど嫌では無かった…
楽団やソロまでの腕は無いが、そこそこと何でも弾ける。


ただ、最近はピアノに触れる機会が無かった…
前は早乙女本宅‥今の早乙女邸でも弾いていた事があったが、今は誰も来ないのでその必要も無い。



(そう‥美紀様がピアノを弾いていた時以来……)


何気なくピアノを弾いていた美紀様、本人は下手だからと、あれからピアノ弾くのは全力拒否…
その時、後始末と調律が狂っていないかと軽く弾いたのが最後。



(下手とは思いませんでしたが…)


あの時言ったように、綺麗に聞こえた…
簡単な曲だったが、ブレもテンポの乱れも無く、軽く弾きこなしていると思ったが、あれ一度きりで美紀様がピアノに触れる事は二度と無い。


少々惜しい気もするが、美紀様の意志なのだから、私はどうする事も出来ない。


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