この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Oshizuki Building Side Story
第1章 Shining bright Moon
 

「俺に背中向けて、ひとりでそんなことをして。それにキスするなら、俺にしてよ。……あんなに可愛く俺にキスしてきて、俺だけが好きだって、俺の腕の中で喘いでいたのに」

「な……」

「思い出させてあげないとね」

 朱羽の舌が耳の穴に入り、両手で両乳房を揉みしだかれる。そして時折、勃ちあがってくる尖りを指先でひっかくように刺激を与えられて。

「は、ぅ……ん……っ」

 指先できゅっと尖りを摘ままれて。

 朝方になるまで続けられた情事が、身体の中で再現される。

「ぁ、ぅ……はっ」

 朱羽の片足が、あたしの足の間に入ってきて、あたしの足を揺らすようにしながら、それまで散々攻められ続けてきた秘部を摩擦してくる。

「……ごめん。陽菜、こっち向いて」

 上擦った声が聞こえて、あたしは身じろぎするように向きを変える。

 そこには仄かに微睡むような朱羽の顔があった。


「朝一番は、やっぱり……"おはよう"」


 朱羽は、一緒に寝た朝は、必ずおはようと声をかけてくれる。
 
 一日の一番最後におやすみを、一日の一番最初におはようを、必ずあたしにくれる。


「おはよう、朱羽」


 朱羽はふわりと微笑んだ。

 あんなに夜通し、いやらしいことをしたひととは思えない、情欲など一切なにもないような清廉な美しい笑顔で。

 だけどどこか倦怠感を漂わせ、それが色気となり、どこまでも表情とは矛盾した妖しさを醸し出している。

 それと同時に、朱羽の匂いが濃厚になり、頭がくらくらする。

「身体は大丈夫? 俺、かなり飛ばしたから……」

「大丈夫」

 あたしは朱羽に抱きついて、その胸に顔を埋めた。

 肌が朱羽の素肌を感じるのが、とても心地よい。

 ほどよく熱く、ほどよくしっとりと、ほどよく固いあたしの好みの男の身体。

 彼に抱きついた全裸の状態で、このまま永遠に時間を止めて欲しくなる。

 
/152ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ