この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Oshizuki Building Side Story
第5章 Coloring in a moon
 
「ふふふ、顔が真っ赤だよ、陽菜。体、ようやく温かくなったようだね」

 温かいどころか熱いんですけれども。
 それはまさか、暖を取るための演技とか……。

「芝居のわけがないだろう? 俺もこんなに熱いんだ、陽菜が欲しくて」

 茶色い瞳に情欲の光を過ぎらせて。

「あなたを、抱いていい?」

 あたしのどこかで、メーターが振り切れて警鐘が鳴り響く。
 完全許容量オーバー。

 ぷすぷすと音がして、焦げ臭い匂いすら感じる。
 
 あたしはそのまま立ち上がると、ぎこちない動きで片手を上げ、

「陽菜?」

 びしっと敬礼をして朱羽に言った。

「先に、行っているでごわす」

 ……朱羽が爆笑したのは、言うまでもない。
 
 テンパっていたんだってば!

 朱羽に何度愛の言葉を囁かれても、濃厚に愛されても、それでもいまだ慣れることはない。
 いつでも、朱羽に恋をしてしまうから――。




 ミーティングルームには、既に結城と衣里が並んで座り、そこから2つ開けたところに杏奈。結城と衣里の真向かいにあたしと朱羽が並んで座った。

 杏奈は一段とピンクのフリフリ西洋ドール。
 一度は大層な美女の姿に戻ったものの、やはり素はこちらだとロリ姿になった。
 あたし達的には、無理姿は慣れきった懐かしいものだったけれど、やはりまだ向島専務は慣れていないようで、戸惑っているようだ。

 嫌なら接触をやめればいいのに、シークレットムーンに来る渉さんが呼び出すとすぐにやって来て杏奈を探すし(だけど自分からは来ないのは、色々と思うことがあるんだろう……)、プライベートで杏奈に何度も電話をかけてくるらしい。
/152ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ