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Oshizuki Building Side Story
第5章 Coloring in a moon

「ああ、駄目。ねぇ、イキそう……」
こちらの気分を損ねさせる雑音とはいえ、陽菜を欲情させられるものであったらしい。
ぴちゃぴちゃという粘着質の音がなにを意味をしているのか、気づけないほど俺は子供じゃない。
「ああ、いい。気持ちいい! ねぇ。もっと、もっと激しくして!」
そして陽菜も、その女声に共感できないほど、子供でもなく。
俺達は、青い照明の中、濡れた目を合わせた。
言葉を交わさずとも、陽菜がなにを望んでいるかわかる。
彼女の呼吸は乱れ、彼女の目は潤みきって俺を求めていたから。
陽菜に水槽に手をつかせ、背後に回った俺は、その手に俺の片手を重ねる。
水槽を見ているふりをして、片膝で彼女の足を割り、片方の手でスカートを捲り上げて、彼女のショーツの中に手を忍ばせた。
「ん……っ」
彼女の黒い茂みをかき分けた先には、蕩けるように熱い花園が拡がる。
少し滑らせれば、指先に粘りある熱い蜜が絡みつく。
「陽菜は悪い子だ。ひとのを聞いてこんなに蕩けて」
周りに聞こえない程度に耳元で囁くと、黄色く染まった陽菜はぶるりと身震いをして、吐息をひとつ零す。
彼女の蕩けた部分に這わせた指で強めに擦り上げると、少し赤い色に染まってきた陽菜が悩ましげな顔で、腕に口をあてて声を我慢している。
誰かに煽られたからではなく、俺の手で溶けてよ、陽菜。
「陽菜、わかる? 凄くいやらしい音をたててる」
そんなこと言わないでという抗議の眼差しは、俺を煽るものでしかなくて。
彼女の尻に自分の腰を押しつけ、俺のを挿入しているように錯覚させながら、つぷりと指を狭い蜜壷の中に埋め込んだ。

