この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Oshizuki Building Side Story
第6章 Flapping to the future!
 
「俺はあなたが好きだ。何度言えばあなたはそれを信じるんだ!」
「あたしだって信じていた。だけど」
「だけどじゃないよ! どうすればあなたは俺の気持ちを受け入れてくれるんだよ。なんで指輪を返そうとするんだよ、俺を拒んでいるのは陽菜じゃないか!」

 あたしのせいにされたあたしは、さらにカチンとして言い返す。

「自分のことは棚にあげて、あたしのせいにするの!?」
「俺があなたが好きで仕方がないって、あれほど口でも体でも教えていたのに、わかってくれないからじゃないか!! どうすれば信じる? この胸裂いて見てみるか!? 俺がどれだけ陽菜が好きなのか」

 あたしの目からじわりと涙が出てくる。

「だったらどうして、あたしに触れてくれないの……?」
「それは……」

 言い淀む朱羽を見て、あたしの目から恥も外聞も捨てた涙が滝のように零れて。

「触れられなくなったんでしょう!? いいよ、無理して触らなくても。触りたいひとのところに、さっさと行けば……」

 言いたいのはこんな言葉じゃない。

 朱羽、嫌わないで。
 こんな醜いあたしを、これ以上嫌いにならないで。

 嫌われたくないのに、嫌われるような言葉しか出てこない。

「陽菜、それはあなたの勘違い……」
「勘違い? そんなはずないでしょう!? あたしを馬鹿にしない……」
「黙って!」

 泣きわめいてぐちゃぐちゃのあたしは、朱羽に唇を奪われた。
/152ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ