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Oshizuki Building Side Story
第6章 Flapping to the future!
 
『なんというか、惚れた女にいつでも手を出したいのが男の性(さが)。それを押さえる意志がどれだけのものか、想像してみて欲しい』
「は、はい……」
『それと、もうこうなったら課長さんに抑えがきかないだろうから、今夜は覚悟しておくように』
「は、はい……え!?」

 あたしは、なにを覚悟させられたんだろう。

『きっと課長さん、今余計なことを喋ったと怒りまくっているだろうから、課長さんの要望に答えて終わる。俺の肩書きにどんな効力あるか知らねぇけど。俺はアラウドデザイン事務所にいるキタミだ。デザイナーをしている』
「あ、あの……どちらのキタミさんとおっしゃいました?」
『アラウドデザイン事務所でデザイナーをやっている、キタミヒビキと申します。ご用命の際は是非……』

 口調が丁寧になった途端に、朱羽が電話を切った。

「朱羽、今のって……」

 あたしの声が震える。

 キタミヒビキ……喜多見響?

「……そうだよ。陽菜がファンの」
「ええええええええ!? あの、あのーっ!! 喜多見響本人!? え、ええええ!?」

 あたしは感動のあまり口を両手で押さえるようにして絶叫する。

「なんでそんな凄いこと、教えてくれなかったの!? え、えええ!? 喜多見響、えええええ!?」

 興奮に絶叫を繰り返すあたしは……朱羽に抱きしめられ、キスで唇を塞がれることで沈静化した。

 朱羽は黙ったあたしの肩に顔を埋めて言う。

「だから……嫌だったんだよ。陽菜が、俺以外の男に興奮すると思ったから」
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