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癒らし屋日記 #葵さん
第2章 その、馴れ初め



正直、手に負えないな、と思った。
彼とデートする時はいつもシティーホテルだって言ってたし(ぼくはいつもラブホテルだし)。彼氏自身も、美人の彼女が「まるでモデルみたいなハンサムなの」と自慢するぐらいだし(セックスだってすごいの、と言ってたしw)。
だから、熱心に口説こうとか、そういうのを全然考えなかった。


二度目に会った時は世田谷の、彼女の家の近くのワインバァでだった。
たぶん、ここ数年で一番お酒を飲んだんじゃないか、と思うぐらい、クィクィと高いワインをうんと飲んだ(家まで吐かずに帰れたのは奇跡だ)。
その時、どうせ手に入らないと思っていたせいか、彼女とエッチな話をたくさんした。
ぼく自身のガールフレンドとの行為。
セックスをスポーツのように愉しむ、という考え方。
愛よりも、性の快感の追求のために、様々な工夫をする、という行為。
自慢げに聞こえるとイケナイから、挿入すると結構長持ちしないから、挿入前に時間をたっぷりかけるんだ、といって彼女を笑わせて。


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