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癒らし屋日記 #葵さん
第2章 その、馴れ初め
その次の週。
自宅で真夜中に彼女とメッセンジャーでチャットをした。
たまたまネットのエロ動画を見ながらひとりエッチでもしようかと思っていた時に声をかけられたものだから、「いやあの今からAV動画見てオナニーすることなんですけどw」と言ったら、そこから話はエロチャットになだれこんでいった。
彼女は、自分の性欲がひとより強いのだ、ということを言っていた。
性的に満たされていない訳ではないが、新たな刺激を求めたがる傾向があることを告白してくれた。
いろんなセックスをしてみたい。SMとかそういうハードなのじゃなくて、でも普通に愛をささやかれながらするのじゃないセックスに興味がある、と。
真夜中のおしゃべりは、不意にひとのこころの奥底を開け拡げてしまうことがある。
よくわかるよ、とぼくは言った。
ぼくもそうだし、そういうのを内緒の趣味としていることを告げた。
そして、ごく自然に、葵さんといやらしいセックスをしたい、とぼく書いた。最初に会った時の夜も、あなたを思ってオナニーをした。あの日のシャツからちらりと見えた胸の谷間を思い出して、あの晩、すごいしちゃったことを告白した。