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短編集!クリスマス!クリスマス
第3章 色絵、情画から
結は実に意味が伝わったことが嬉しかったのだろう。
コトン…
「せ〜せ〜…っき」
と繰り返す。
僕たちは、笑えずに素知らぬフリをして紅茶のカップに口を付ける。
「結ちゃん、パパはパパだよ。先生じゃないよ?」
実だって最初は『先生』と呼んでいたのに、すっかり忘れてしまったようだ。
「せ〜せ〜」
結がクッキーを持った手をしゃぶりながら首をかしげて『先生だよね?』と同意を求める。
実は結に
「せ〜せ〜…じゃなくてパ〜パ、結ちゃん、めっ、めっ…」
説得を始め、
「ママ〜、結ちゃんなんで先生なんて覚えちゃったんだろう。」
いずみまで首をかしげて、更に顔を赤くして俯く。
ゴフッ…
思わず咳き込んでしまった。
「え、絵の先生だからじゃない?」
いずみが全然説明にならない返事をする。
コトン…
「せ〜せ〜…っき」
結はいずみからも『先生』のフレーズを聞き、満足気に繰り返す。
僕は、『先生…好きっ』のフレーズより、肩にコトンと頭を乗せる仕草まで覚えてしまってることに動揺した。
「結ちゃん!パパは絵の先生だけど、結ちゃんのパパなの!!」
「う〜、(コトン)せ〜せ〜…っき?」
コトン…
「せ〜せ〜…っき」
と繰り返す。
僕たちは、笑えずに素知らぬフリをして紅茶のカップに口を付ける。
「結ちゃん、パパはパパだよ。先生じゃないよ?」
実だって最初は『先生』と呼んでいたのに、すっかり忘れてしまったようだ。
「せ〜せ〜」
結がクッキーを持った手をしゃぶりながら首をかしげて『先生だよね?』と同意を求める。
実は結に
「せ〜せ〜…じゃなくてパ〜パ、結ちゃん、めっ、めっ…」
説得を始め、
「ママ〜、結ちゃんなんで先生なんて覚えちゃったんだろう。」
いずみまで首をかしげて、更に顔を赤くして俯く。
ゴフッ…
思わず咳き込んでしまった。
「え、絵の先生だからじゃない?」
いずみが全然説明にならない返事をする。
コトン…
「せ〜せ〜…っき」
結はいずみからも『先生』のフレーズを聞き、満足気に繰り返す。
僕は、『先生…好きっ』のフレーズより、肩にコトンと頭を乗せる仕草まで覚えてしまってることに動揺した。
「結ちゃん!パパは絵の先生だけど、結ちゃんのパパなの!!」
「う〜、(コトン)せ〜せ〜…っき?」