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短編集!クリスマス!クリスマス
第4章 写性
「Sae?」

二人から突然抱きしめられる。

「なぁに?」

「ホームシックになっちゃった?」

「なんで?」

「涙が…」

二人に涙を拭いてもらう。
いつの間にか泣いていたんだ。アメリカに来て、振り返る余裕もなくひたすら走り続けてたから…

「これにする。」

「Sae〜全然クリスマスらしくないよ?」

「Saeにとっての一年のイメージなんだからいいじゃない。」

「うん、そうだな。」

こうして家に帰って飾り付けを始めた。

「やっぱり寂しくないか?」

「いいのいいの!!」

早速、チョコのオーナメントを開けて、過ぎてしまった日の分を開けた。

そして、明日からは私ルールで三人でチョコを分け合うことにする。

オーナメントが数字とそれとを両手に抱えているのが、欲張りで私みたいだと二人は笑う。

こうして1日1日を楽しみに待つのだ。

やはりお屋敷でのクリスマスの思い出がふと甦る。

誕生日より楽しみにしていたこと、お父様がサンタクロースだとかなり大きくなるまで気づかなかったこと…

三人での、アメリカでのクリスマスを楽しみに過ごした。
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