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LOVE JUICE
第3章 酔うなら眩しい夜がいい
何も考えられない。

キスに夢中になっていると背中のファスナーを下げられワンピースはもうほとんど身に纏っていないのと同じだった。ブラジャーのホックも外れた。

「待ってくださ……あっ!」

「こここんなに勃たせておいて待ってはないだろ」

指で弾かれた胸の先端はたしかに言われた通りこれ以上ないほど大きく主張し敏感になっていた。

「やぁ……!触らない、で……!」

「聞こえない」

そう言って彼はそこに噛み付く。思わず「痛っ」と洩らしてしまうが次の瞬間には快感に変わっていた。噛んだそこを今度は舌先で優しく舐められたから。痺れておかしくなりそう。

「ふぁ……あんっ、んっ……!」

「いい声出せるじゃん」

「やだぁ、おかしい、わたし…………」

今までこんなに声を出したことはなかった。ベッドの上でも比較的静かな方__だと自分では思っていた。しかし今日はちょっとの刺激でさえ声を我慢できない。

「後ろ向いて」

もう少しの理性も残っていなかった。言いなり。

狭いトイレの中で壁に手をつき後ろ向きになる。裾をたくし上げられ下着をずらされる。恥ずかしいという感情ももう湧かない。もっとして。そんな期待しか頭の中にない。

「もっと腰突き出して欲しがれば」

高圧的な言い方も、今の私には褒美のようだった。足を少し広げ腰を突き出す。

「何が欲しいの」

「……なかに」

思わず口から出そうになった言葉を飲み込む。でも再び胸の先を摘まれ「ひぁっ!」と叫びまた本音をこぼしてしまう。

「なかに、貴方の、ください」

「どこにどんな何をどうして欲しいか聞いてんだよ、ここまで教わらなきゃ言えないの?」

後ろから口に指を入れられ、上手く息ができない。彼の指をしばらく味わう。そしてその喋りにくいまま欲望を口にする。

「わたしの中に、貴方の太いもの挿れてください、お願い……」

指は抜かれた。はぁ、と酸素を求めて息を深くする。

「……下品な言葉使わないのも、逆にそそるな」
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