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LOVE JUICE
第1章 電車で感じてごめんなさい
気づくと腰が揺れていた。

(少し、少しだけ……)

男に勘付かれないように、電車の揺れのせいにして、私は腰を動かした。

(足りない…さっきみたいに動かしてよ……)

短く折ったスカートが捲れて今にも下着が見えそうだった。それでも我慢できず腰を擦り付け続けた。

『…イッちゃう……はぁっ……』

イヤフォンからは小さく儚げな女性の喘ぎ声が聞こえる。

(私も…イキたいのに……)

もう理性は残っていなかった。男の顔を見て懇願するように腰を振る。

「はぁっ…ん……ん………」

(とまらないよ…)

もっと刺激が欲しい。足りない足りない足りない。
でもそんなこと、言えない。

足に力が入らない。さらに強く腰を動かす。もう電車のせいなんかにできない。

(あぁ…もう濡れてるのわかる…もう少しでイッちゃうかも……)

画面の女性はもう何度も絶頂を迎えていた。

『電車の中なのにイッちゃうんだ?』

(イッちゃう、イッちゃうよ……)

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