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隠しごと
第2章 屈辱
「ほな、イかせたるよ」
ニヤリと笑って、獣はそのままそこに歯を立てた。
「!ィッ、ぁぁぁぁっ……!!」
ビクビクビク
その、強い刺激に。
俺は背を大きく反らして達してしまった。
じわり、と下着の表面に滲む液体。ズボンまでは浸透しなかったけれど、もう下着は気持ち悪い程濡れてしまっていた。
(…帰り、どうしよう…)
呼吸を整えながら、薄っすらとそんな事を考えていた。
「ィッてしもたねぇ。どうやった、同性にイかされる感じは。しかも下触らずに」
ニコリと笑いかけられて、ぼんやりと脱力感に支配された頭が少し働く。
涙がツラツラと出てきて、喉の奥が痛い。
「…何で…こんな…俺達友達…」
その瞬間、一気に彼の瞳が冷えきった。
「友達?俺はそんなこと一度も思ったことあらへんよ。」
「…ぇ」
「俺、自分みたいなやつめっちゃ嫌いやねん。
…せやから、これからも仲良うしよな」
虫けらを見るような眼で薄く笑われ、その瞳を見返すしかなかった。
ただ熱い体だけが異様で。
徐々に冷えていく気持ち悪さが、俺を後悔の念で満たしていった…