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隠しごと
第4章 遠淫
「忘れて下さい、お願いします」
「それが人に頼む態度なんやろかなァ。地べたとチューやろ普通」
「くたばって下さい、何でもします」
次の日、アイツから呼び出しがあった。
ありえない。昨日の今日で。
絶対確信犯だ。馬鹿野郎。
改札口で相変わらずモデル顔負けのオーラを出す鬼畜眼鏡。
俺はこの間までとは違う意味で顔を見れない。
「また眉間に皺寄ってんで。不細工」
ツン
「!」
ツンと指で眉間を押されて顔に血がのぼる。
ゆでダコみたいになった俺を行き交う皆が不思議そうに見つめながら通りすぎる。
「なに真っ赤になってんねん。気持ち悪っ。」
「わ、悪かったな!」
俺が殴りかかった時
「竜平。
ソイツ、誰―――――?」
俺の気持ちはどこに―――
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