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サキュバスちゃんの純情《長編》
第5章 恋よ来い

「――っ!」
「あ、イッちゃダメだよ、あかり」
私が達しそうになると、先ほどまで膣襞を撫でていた指が容赦なく引き抜かれる。唇が、舌が、花芽から離れる。
酷い。
翔吾くんが酷い。
イキたいのにイカせてくれない。
下腹部が潤んでひくついて切ないのに、翔吾くんはふくらはぎを撫で、太腿にキスマークを残していく。
「掛け布団、びしょびしょ。まぁ、洗えばすぐ乾くし、いいか」
私ははぁはぁと荒い息のまま、指を舐めて笑っている翔吾くんを見つめて、懇願する。
「お願い、イカせて、翔吾」
「あと五分ね」
「やだ、意地悪しないで」
「耐えて、あかり」
再びつぷりと三本の指が割れ目を割って挿入ってくる。枕をぎゅうと抱きしめて、顔を押し付けて、嬌声が漏れるのを防ぐ。
「声、聞かせてよ、あかり」
「やっ! 健吾、くん、聞こえ、っあ」
「聞かせてやればいいのに」
既に赤く腫れているであろう肉芽に舌を添えて、翔吾くんは唇ごと吸い付く。
「あああっ!」
舌を小刻みに動かしながら、指でイイところを引っかきながら、翔吾くんは執拗に私を攻め立てる。
イキたいのに、その寸前で止められるのは、とてもつらい。三十分近くこんな状態が続いていて、私の思考回路はもうぐずぐずに蕩かされてしまっている。

