この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
サキュバスちゃんの純情《長編》
第6章 花火と火花
「そのまま動ける?」
「やってみる。でも、その前に、あかりさん、もっかい、今の言って」
健吾くんの首に手を回し、額をくっつけ合って、笑う。
「健吾?」
「……あかり」
初々しいカップルみたいに名前を呼び合って、再度唇を、舌を求め合う。
それに合わせて、健吾くんが、ぎこちなく腰を振る。やっぱり、リズミカルに、とはいかないみたいだ。けれど、それすらかわいい。
「んっ、ん、ふ、ん」
あぁ、気持ちいい。
健吾くん自身が初めてだから、快楽に溺れてしまいそうなほどのセックスではない。じっくり、じわりと熱を高め合う、穏やかなセックス。悪くない。
「……あかり、イキそ」
「いいよ、おいで」
「奥に?」
「うん。奥に来て、健吾」
荒い息の健吾くんの体を抱きしめる。律動が速くなり、お互いの体が揺れる。健吾くんは目を閉じて、高まってくる射精感に耐えている。
「あかり、好きっ」
愛の告白とともに最奥に吐き出された精液が、広がっていく。キスをしながらそれを搾り取って、空腹を満たしていく。
膣壁のうねりに、健吾くんは何度も肉棒と体を震わせる。
「……こんなに、気持ちいいもの、なのか?」
「そう、だね。気持ち良かった?」
「……俺、猿になる自信がある」
「気持ち良かったんだね」