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サキュバスちゃんの純情《長編》
第7章 傷にキス
「僕たちの体液には媚薬みたいな催淫効果のあるものが含まれているの、知らなかった?」
「知らな、い」
「僕たちが食事に困らないように、エサから近づいてくるような体になっているんだよ。容姿だって、そうだ。好かれやすいようになっている。全部、食事のためなんだよ」
知らない。知らない。何、それ?
甘いものが苦手な湯川先生や宮野さんでさえ、「甘いのに美味しい」と笑うのはとても不思議だと思っていたけど、催淫効果があるなら納得できる。
私は、私の体を利用して、セフレを獲得してきたということ?
みんなが私を求めるのは、中毒症状みたいなものなの?
そう、なの?
「好きだ」と言わせていたのは、私の体液のせい?
みんなの、本心じゃ、ない?
「あかりちゃん、美味しい」
力の抜けた私をベッドに押し倒して、ケントくんはブラウスのボタンを外し、カーゴパンツを器用に脱がし、肌に唇と舌を這わせていく。
「太すぎず細すぎず、胸は大きすぎず小さすぎず、くびれもあって、女らしいね、あかりちゃんの体。僕の好みだな」
「ケント、く……」
「あかりちゃんは、何十年生きて、何百回男に抱かれたの?」
ブラのホックが外される。ケントくんが触れたところが熱い。しびれるくらいに熱い。もっと触って欲しい。
みんなも、そうなの?
そうだったの?
こんな暴力的な性欲を、催していたの?
私が、引き起こしていたの?
「僕は第二次大戦後に産まれたみたいだけど、あかりちゃんはそれより前?」
「っふあ!」
胸の頂きを舐められた瞬間に、達しそうになった。私の様子を見て、ケントくんはニィと笑う。
「いいよ、イッても。愛液いっぱい出して」
「やっ、あ!」
「僕も中にたくさん注いであげるから」