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サキュバスちゃんの純情《長編》
第7章 傷にキス
「……っは、すごいな、中。そんなに締め付けられたら、すぐ出るよ」
手錠を外して。抱き合いたい。
もっと、触れ合いたい。
全身で、ケントくんを感じたい。
「これ、みんなすぐイッちゃうでしょ? これは、何分も保たないな。熱くて吸い付いてきて、気持ち良くて、我慢できない」
奥へ奥へ進んできた肉棒が止まる。一番奥に到達し、グリと子宮口を突く。
痛いのに、甘い。気持ちいい。
「あかりちゃん、奥まで来たよ」
「ん、わか、る」
「動いて欲しいと思うけど、ちょっと待ってね。愛液、食べるから」
私にはよくわからないけど、私が精液を吸い取るように、ケントくんも愛液を吸い取るような器官、構造があるのだろう。
潤滑油の役目の愛液だけ残して、ケントくんは食事を楽しんでいる。茶色い目が、嬉しそうに細められる。
「あかりちゃん、僕のパートナーになる?」
「パー、トナー……?」
「そう。人間で言うところの結婚。体液を交換し合うだけで飢えることはない、お互いにとって最高の相手だよ」
ズブ、とケントくんの腰が動く。中の襞が、一斉に悦ぶ。
もっと動かして。
もっと高みへと連れて行って。
「相性はたぶん最高。今までのどのサキュバスより、あかりちゃんの中が気持ちいいし、味も美味しい」
既に何人かのサキュバスと関係を持っている、というような口ぶりに、驚きを隠せない。
私は戦前から生きていても、同族に会ったのはケントくんが初めてだ。
いや、会っているのかもしれないけど、正体を知ったのはこれが初めてだ。