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サキュバスちゃんの純情《長編》
第8章 兄弟の提携

「翔吾が呼んだんだよ、俺を。あかりさんと一緒に軽井沢に行くけど、どうする、って」
「どう、って……」
「あかりにも選択肢を与えてあげないといけないでしょ。俺か健吾か。どっちとセックスして、どっちと寝るか」
「セッ……!?」

 セックスフレンドが二人揃ったら、確かにそうなるとは思うけど。
 いやいや、ならない、ならない。なに、流されてんの、私! 普通は「こっそり」するもんでしょ? そんなオープンな関係があっていいの!?

 冷蔵庫に食材を突っ込んだあと、木製のベンチに座って、冷たいオレンジジュースを飲む。二人もそれぞれ椅子に座って飲み物を飲んでいる。翔吾くんなんかビールだ。一触即発という雰囲気ではないにしても、いたたまれない。

「あ、でも、今夜一緒に寝るのは俺だから。さっき、あかりと約束したから、ね」

 翔吾くんがピースサインを出す。二回、という意味だ。夕食後に二回。昼間の約束。

「いいよ。今日は翔吾に譲る。久しぶりだろうし、俺も疲れてるし」
「じゃあ、明日から争奪戦ってことで」
「ああ、それで」

 私、勝者に贈られるトロフィーか何か!? モノ扱いされてないか!?

「あかりもそれでいい?」
「いや、あの」
「え、ダメ? 困ったな。一対一を拒否されると、二対一になっちゃうよ?」
「っは!?」

 素っ頓狂な声をあげたのは健吾くん。意味を理解した私は真っ赤になるだけだ。

「三人で、したことない?」
「え、あの、その」
「経験あるなら、いいじゃん」

 そういう問題じゃなくて。そういう問題じゃなくて!
 ちょっと、翔吾くん、話の展開についていけていないんだけど!

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