この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
サキュバスちゃんの純情《長編》
第8章 兄弟の提携

 口を押さえていた両手は、既にベッドに落ちた。だらしなく口を開けて、嬌声が漏れ出るのを塞ぐことすらできない。
 健吾くんを抱きしめたいのに、腕が上がらない。

「けん、ごっ」
「もっと名前、呼んで。あかり、好き」
「け、ご、健吾っ」
「愛してる、あかり。中? 奥? 外? どこに出せばいい? どこを犯せばいい?」

 わかってるくせに、意地悪。余裕がないのは健吾くんも一緒なのに、私の痴態を見下ろしながら、薄っすら笑みさえ浮かべている。

「おく、っ、奥がいいっ!」

 イキたい。イカせて。
 イッて。中に出して。奥を犯して。
 もう、げんか――!

「っあ」

 小さく喘いで、健吾くんが最奥で精を吐き出す。同時に、私も達してしまう。
 体が震え、抽挿が穏やかになる。収縮が徐々におさまっていく。息が上がり、荒い吐息だけが部屋に響く。

 もう、無理……もう、ダメ……これ以上は、私が壊れる。

「あかり、大丈夫?」

 ぐったりとしたまま動こうとしない私を見下ろして、健吾くんが狼狽える。
 今さら労ってくれたって遅い。心配そうに見ないで。慌てないで。バカ健吾。

「ごめん、ヤリすぎた! あかり、大丈夫?」
「……むり」

 もう無理です。もう滞在中はセックス禁止にしてやる……!
「どうしよう」と慌てふためく健吾くんを少し見つめたあと、私はそっと目を閉じた。

「あかり!? あかり、ねえ!」

 遠のいていく意識の中で、健吾くんが私の体を揺さぶり、名前を必死で呼んでいたことだけは覚えている。

 それ以降の記憶は、ない。
/581ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ