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サキュバスちゃんの純情《長編》
第8章 兄弟の提携

「やっ、あ、あ、んんっ」

 どちらかの指が肉芽を、どちらかの指が膣内を往復する。どちらもピンポイントでいいところを狙って攻めてくる。

 ダメ、これ。変になっちゃいそう……!

 膣が切なくひくひくと収縮する。蓄積された快楽を開放したい。弾けさせたい。

 お願い、早く、イカせて――。

「あっ、ダメ、いく、イッちゃう」
「……おいで」

 その声がどちらのものだったのか、わからなかった。放り投げてあった両手を、二人がしっかりと握ってくれる。暖かくて安心できる、大きな手のひらをぎゅうと握る。
 そして、大きく体が震え、一気に達してしまう。

「や、ん、んんん――っ!」

 強く指を締め付け、びくびくと震える。何度も収縮を繰り返して、強すぎる絶頂を逃がす。

 なだめるように頭を撫でてくれたのは、どっち?
 キスをしてくれたのは?
 わからない。ごめんね。

「イクときってこんなに締められるんだ?」
「イカせたことなかったの、お前」
「いや、さっき、同時にイッたと思うけど、気持ち良すぎて堪能している暇が」

 私がまだ荒い息で喘いでいるというのに、二人で話を始めないでよ、もう。

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