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サキュバスちゃんの純情《長編》
第8章 兄弟の提携
どうやら、気は失わなかったみたいだ。残念だ。それはそれでつらい。この先がつらい。
「あかり、大丈夫?」
「しんどくはないか?」
大丈夫じゃないし、しんどいです。少しは休ませて欲しいです。
けれど、二人の中央には、その布の上からでもわかるほどに硬く滾った肉棒の形。それが発散されない限りは、私はまだ彼らに嬲られ続けるのだろう。
「あかりがエロかった……」
「あかりは常にエロくてかわいいよ」
「『イッちゃう』だって。かわいい」
「確かに、動画に残したいくらいかわいかったなぁ」
「スマホでも録る?」
だから、私を放ったらかして話を――。
「次は、どっちが先? 俺挿れたい」
「俺も挿れたい。けど、さっき挿れたから、あとでいいや」
「じゃ、俺が先」
私の足の間に移動したのは、翔吾くんだ。ボクサーパンツを脱ぎ捨てて、私の太腿に手をかけている。
「繋がろうね、あかり」
太腿をぐいと持ち上げ、花弁に滾った熱を宛てがって、翔吾くんは優しく微笑んだ。
「――奥まで」
その笑顔は、どう見ても、ケントくんのように――悪魔のようにしか見えなかったけれど。