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サキュバスちゃんの純情《長編》
第8章 兄弟の提携
健吾くんがじわじわと肉棒を抜き取っていくのを、体を震わせながら見守る。名残惜しそうに何度か浅く抽挿したあと、健吾くんの陰茎が引き抜かれる。
その瞬間に、こぽと音を立てて、一緒に熱いものが蜜口から零れ出る。
「あ、珍しい。あかり、わかる?」
言われなくてもわかる。だって既に満腹なんだもの。これ以上は、食べることができないんだもの。
精液がお尻を伝っていく寸前に、ティッシュが宛てがわれる。シーツを汚さなくてほっとしたけれど、二人がじぃっと私の秘部を見ていることに気づいて、一気に恥ずかしくなる。
「あ、こら、あかり! 足閉じちゃダメだって!」
「やだっ! 見ないでっ!」
「めちゃくちゃエロい」
「うん、エロいね。写真撮りたいくらい」
翔吾くんはスマートフォンに手を伸ばそうとするし、健吾くんは精液を掻き出そうと指を挿入しようとするし、本当に、もう、やめなさいっ!
「ダメ! 写真はダメ!」
「動画は?」
「もっとダメ!!」
二人は顔を見合わせたあと、ふいと視線を逸らす。
え、何、その態度。何、何なの?
「……既に録画済み」
健吾くんの言葉に、私は青ざめる。
どこ、から、どこ、まで?
セックスを始める前に二人が何か操作したような形跡はなかったから、寝ていたところから?
そして、今も?
「俺たちのオカズにしか使わないから」
「そうそう、流出させないようにするから!」
「消して! 今すぐ消しなさい!」
カメラを探そうと起き上がった私を、二人が「まぁまぁ」と押さえつける。何が、まぁまぁ、よ! 人でなし!
私が騒ぐと、健吾くんが「うるさい」とばかりにキスで口を塞ぐ。