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サキュバスちゃんの純情《長編》
第10章 黒白な告白

「あっ、やあぁ!」

 体が震えたのは、ケントくんが胸の先端を咥えたからだ。熱い舌がコロコロと突起を転がし、吸い上げる。
 痛みと快楽で、頭がおかしくなってしまいそうだ。

「いいよ、おいで、あかりちゃん」

 おいで、と言われると、何だか「許された」気持ちになる。食事は――セックスは気持ち良くていいんだ、達することは悪いことじゃないんだ、と。

「ケントく、イッちゃ、う!」
「おいで」
「あっ、あ、ん――っ、んんっ!」

 目をぎゅうと閉じた瞬間にびくんと派手に腰が浮き、背中がしなる。何度かビクビクと腰が動き、息を大きく吸い込んだと同時に体が弛緩する。
 三回も達すると、もうぐったりだ。

「気持ち良かったね、あかりちゃん」

 ズルリと極太くんを引き抜いて、ケントくんはヌラヌラ光る私の愛液を舐め取る。甘い蜜のように、美味しそうに。
 ケントくんが色っぽすぎて、恥ずかしすぎて、直視できない。

「……美味しい」

 ケントくんにとっては、ただの食事。けれど、本当に恥ずかしい。
 私も精液を飲み込んだあとはこんな感じなんだろうか。こんな、恍惚の笑みを浮かべているのだろうか。
 それはとても恥ずかしい、なぁ。

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