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サキュバスちゃんの純情《長編》
第10章 黒白な告白

「あかりちゃん、終わった?」
「ん、大丈夫。でも」
「うん?」
「もう少し、このままがいい」

 ケントくんは私を見下ろして、一瞬だけ目を見開いたけど、すぐに笑みを浮かべてくれた。

「いいよ。抱き合っていようか。でも、潰しちゃったらごめんね」
「だいじょぶ、重くないよ」
「あ、うん、そうじゃなくて」

 ケントくんの指が私の汗ばんだ腹を撫で、そのまま強く腰を抱き寄せる。萎えることのない肉棒の様子に、気づかないわけがない。
 ……マジか。

「……いや、もう、無理だよ?」
「無理じゃない。大丈夫」
「ダメ、もう、無理だから!」
「大丈夫、大丈夫。僕はまだ元気だから」
「私はもう元気じゃな――っ、や!」

 まだまだ元気な肉棒に貪られながら、インキュバスの性欲はいつ尽きるのだろうと考える。
 けれど、楽しそうに腰を振るケントくんの顔を見て、考えるのをやめた。

 何回出したって、きっと彼の性欲は尽きないんだろう。
 本来の姿は中学生ではないのに、この姿は盛りのついた中学生のようで、笑うしかない。

 相性がいい、なんて言いながら、ケントくんは単純にセックスが好きなんだろうな。
 インキュバスじゃなくても、きっと。

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