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サキュバスちゃんの純情《長編》
第11章 幸福な降伏

「……ダメだこりゃ」

 ワインのボトルとビール瓶を片付けながら、ベッドに横たわる二人の酔っ払いを見下ろす。いびきをかきながら眠る湯川先生と、ボクサーパンツのみで眠る翔吾くん。完全に潰れている。
 おそらく、湯川先生が私と泊まるために取ったホテルなのだろうけれど、広いベッド二つは眠る酔っ払いに占領されている。
 私はソファで眠るか、帰るか……いや、帰るのは精液をもらったあと、だ。お腹は空いている。

 たぶん、ワインを飲み始めたあたりでおかしくなった。
 ビールを飲んでいる間は、私の悪口に始まり、大学の話や仕事の話、サッカーや野球の話だったのだけれど……ワインが入ってからは、酷かった。下ネタ、下ネタ、下ネタ……あぁ、酷かった。
 翔吾くんならともかく、湯川先生まで喋り始めるとは思わなかった。さすが医者。ネタは豊富にあるようだ。

 夕飯もサービスで頼み、よく食べた。甘いものもたくさん食べた。アップルタルトもチーズケーキも美味しかった……美味しかったけど、お腹は大して膨れない。
 早く二人して潰れてしまえばいいと思っていたけれど、結構時間がかかってしまった。とりあえずを空いた瓶とグラスなどを邪魔にならないところに置き、溜め息をつく。

「ダメだこりゃ」

 深く眠った二人を横目で見たあと、バスルームへ向かう。眠るならシャワーを浴びてからがいい。ソファで眠るのは構わないのだけど、体を綺麗にしてから眠りたい。

 バスルームはトイレとシャワールームが別ではあるけれども、なぜかその仕切りがガラスで設置されている。カーテンはない。
 つまり、シャワーを使う人とトイレを使う人がそれぞれ丸見えという、ラブホテルにはよくある、けれど、ちょっと高めのホテルにしては不思議な空間なのだ。

 ……湯川先生がこれを見越して予約をしたならちょっと悪趣味だ。

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