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サキュバスちゃんの純情《長編》
第11章 幸福な降伏

「っは、あ……あ、そこ、いいっ」
「ここ?」
「ん、そこっ」

 腰を少し引き、亀頭の先で膣内の気持ちのいい箇所をぐりぐりと突いて、健吾くんが笑う。相変わらず、両手は胸を揉んでいる。
 だいぶ上達したなぁ、なんて思う。腰の使い方とか、指の使い方とか。ハタチの学習能力は高いみたいだ。

「っひゃ!」

 いきなり乳首を舐められると、また中がきゅんと締まる。それに気づいて、また健吾くんが笑う。本当にわかりやすいな、と。

 今週・今週末は湯川先生も翔吾くんも用事があって会えなかった。だから、健吾くんに抱かれている。
 彼は何をどこまで知っているのか。ただ、何も言わずに、私を抱くだけだ。

「あっ、もっと、舐め――っ、やっ」
「ほんと、弱いな、ここ。いいよ、イッて」

 健吾くんの髪をくしゃくしゃと撫でると、少し強めに乳首を噛まれる。強い刺激は官能を呼び起こし、体の奥に熱を灯す。

「んっ、ん、あ……や、来ちゃっ」
「俺もすぐイクから、先においで」
「けん、く、キス……キス、してっ」

 健吾くんは仕方ないなと苦笑して、すぐに舌を絡めてくる。ぐちゅぐちゅと響く水音は、どちらの体液からもたらされる音なのか、私にはわからない。

「んっ、ふ、ん、んー!」

 いいところを刺激され、優しく昇らされる。お互いの熱を十分感じながら、私は官能の海に身を投げる。絶頂に昇り詰めたまま、今はただ、快楽に溺れたい。

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