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サキュバスちゃんの純情《長編》
第12章 性欲か生欲か
「やっ、ふ、っ」
「抵抗しないで、あかり」
「んっ、んん」
「大丈夫、怖くないから」
怖くないのはわかっている。優しい二人が乱暴にするわけがないことは知っている。
でも、翔吾くんは三人ですることを望んでいたけれど、湯川先生は違ったはず。抵抗はないのだろうか、と湯川先生をチラリと見て、それが愚問だと理解する。
……勃って、いますねぇ。準備万端、ですねぇ。
そうか、これが「いつか」か。今が「いつか」のときなのか。
二人を受け入れるタイミング、なのか。
「あかり?」
私の体から力が抜けたことに、いち早く湯川先生が気づく。心配そうな表情で私を見下ろしながら、右手が乳首を捏ねている。
「せんせ、いいの?」
「いいよ。翔吾がいても、勃ってる」
「翔吾くん、は? つらく、ない?」
「大丈夫。挿れられないほうがつらい」
大好きな二人から求められている。
もうそれだけで、私の心が幸せで満たされ、体に熱が灯っていく。ほら、もう、受け入れようとしている。この状況を。二人を。
「あかり、いい?」とは翔吾くん。
「俺も限界」とは湯川先生。
二人と生きようと決めた。
ならば、覚悟を決めよう。
今が、そのときだ。