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サキュバスちゃんの純情《長編》
第12章 性欲か生欲か
「自宅兼職場? 簡単に言うけど、かなり金かかるぞ?」
「俺も出すよ。頭金くらいにはなるでしょ。その代わり、お風呂は広いものでお願い」
「こういうことをするために?」
「こういうことをするために」
湯気で曇ったガラスのカーテンが隠すのは、三人の情事。湯船の中で繋がる湯川先生と私、そして、縁に座った翔吾くんの熱杭を咥える私。
「お風呂でしよう」という翔吾くんの誘いを、普通なら断っていたのに、飲んだ日本酒で思考回路がおかしくなっていたのか、諸手を挙げていた、ようだ。そのあたりの記憶はあやふやだ。
「毎日3Pはあかりがしんどいだろ?」
「別に毎日しなくても俺は大丈夫だけど」
「3Pは週イチだったっけ? 平日は交互に?」
「まぁ、俺の就活の結果次第かな」
「そうだな。俺の就活もあるし……っ、あかり、締めないで」
「んふ?」
締めたつもりはないのだけれど。
湯川先生が顔をしかめる。翔吾くんは笑っている。
誰もイクつもりはないスローなセックス。みんな、ただ、このシチュエーションを楽しんでいる。
「んんんっ」
お返しとばかりに湯川先生が胸の頂きに甘く噛み付く。そんなことしたら、余計締まってしまうのに。
きゅうと切なく膣内が収縮して、湯川先生の肉杭を締め上げる。「あ」と甘い声を零す湯川先生の濡れた髪を撫で、片方の手で翔吾くんの肉棒をゆっくり扱く。
「あかりはどっちの口でするのが好きなんだろうね?」
「上の口か下の口か? 両方だよねぇ? 上手だもん、あかり」
上でも下のでも構わないよ? 両方とも精液を摂取できるのだから。