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サキュバスちゃんの純情《長編》
第13章 あとがき
「ビッチな女の子を書いてみたい。最初から最後までエロを書いてみたい。できれば年上女性と年下男子の絡みを!」という欲から、「サキュバスちゃんの純情」が誕生しました。
世間一般で知られるサキュバスとは違い、妊娠もしないし、夢に現れたりもしない、人間のようにうじうじ悩む普通の女の子になってしまいましたが、概ね満足しています。不老ということで、究極の年上キャラでしたし。
村上叡心という夫に身も心も捧げたのに、生きるためにセックスをしなければならない――そんな体を持ったことに葛藤しながら、心だけは叡心に操立てしようとする清楚系(?)ビッチなヒロインでした。
サキュバスちゃんと関係を持った男の人は書いただけでも結構いますが、「逆ハーレム」という理想郷をどう決着させるか、大変悩みました。
何しろ、読者様の推しメンはみんな違いますし、全員の方を納得させられるだけのエンディングを書く筆力もないので、本当に悩みました。
けれど、『げんしけん』20巻でのアンジェラのセリフ。
『ハーレム物なんて誰と結ばれたって全ての読者を満足させる事なんてできない』
『誰も傷つかない幸せな結末を迎えるためには、まさにそのままのハーレムエンドしかない』
に、救われた気がしました。
すべての読者様を満足させることはできないけれど、できる限り傷つく人(キャラも含め)がいないエンディングを迎えさせてあげよう、と結論付けるに至りました。