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サキュバスちゃんの純情《長編》
第3章 迷惑な思惑
ヴヴヴとカバンの中のスマートフォンが揺れる。バイブの長さからいって、誰かからの着信だ。
「……出ていいよ。持ってきてあげようか?」
「いい。出ない」
「そう? こんなの挿れたまま電話に出るとか、エロいと思うけど」
相馬さんが舌なめずりをして、手を動かす。
「っ、あ、そこ、いいっ」
「うん、ここね。上?」
「んっ、うえ」
温められたローションをまとったシリコン製のバイブは、動いてはいない。相馬さんの手によって、ヌルヌルと動かされているだけだ。
「こっち側にもう少し突起を増やすかなぁ。角度が難しいかも」
「やっ、ダメ、そこっ」
「男なら持てるけど、女の子がこの角度と位置で持つのは難しいな、うん」
「そうま、さんっ」
バイブを小刻みに動かされ、少し奥にあるイイところが切なく疼く。そんなに刺激されたら、達してしまいたくなる。
「涼介でしょ。名前で呼んでくれたら、イカせてあげる」
相馬さんの唇が胸の突起を掠め、胸の膨らみに吸い付く。ちゅうと吸い上げて、キスマークを散らしていく。
「女の子用のバイブを作ったほうがいいかな。でもGスポットは皆違うから、どう動かそうかな」
「っ、中に、螺旋状の、突起を……」
「あー、なるほど。リング状だと部品が多くなりそうだし、螺旋状はいいかも」
バイブの先端が私の最奥へ沈められる。男の人のものとは違う無機質な道具だけれど、開発に余念のない男の手にかかれば、本物以上に快楽がもたらされる。