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第5章 母の死

キィーッ…

「さっ、早く！」

バタンッ…

「か、母さん…」

受付で名前を言い、急いで案内された。

「ここです！！ほら、秋山さん！！娘さん、見えましたよ…」

半年振りに見る母さんの身体は、小さく痩せ細っていた。

「母さん？死なないで。これから、ちゃんと親孝行するから！ねっ？お願い！」

でも、母さんの目は、天井を見つめてる。

「もっと声を聞かせてあげてください。ほら、涙が出てる。来てるのわかってるはずですから。」

看護士に言われ、手元にあったティッシュで涙をを拭いたら、一瞬目が動いた気がした。