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罪の秤
第6章 再会
お茶を飲みながら、昔懐かしい話をしたり、お互いの仕事や生活の事とか話したりしてた。

「畑中くん、一人なんだ。」
「あぁ。俺、昔から香織ちゃん好きだった。」
「えっ?」

ドキッとした。

小学生、中学、高校も同じだった。もの静かな畑中くんの視線は、いつも感じてた。でも…

「でも、香織ちゃんの周り、いつも祐毅や達也が居たから、声かけられなかったんだ。」

あの二人は、内と同じ母子家庭だったから、結束は強かったな。

「香織ちゃん?今って、ひとり?」
「うん。まだ独身。早く結婚して、子供産んでさ…母さんに…」

なんでだろ?涙が出てくる。
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