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罪の秤
第6章 再会
「カラッポだ!」
「でも、おばさんしっかりと区別してたらしいな。」
「あぁ、終活ってやつ?やってたとは思わなかった。」
「じゃ、行きますか!!」

私と康太は、隣のおばさんに挨拶し、生まれ育った長野県は上田市を去った。

「お墓、こっちで良かったのか?」
「うん。母さん、上田で生まれ育ったし、みんなこっちにいるからね。」
「俺もこっちに住みたくなったな。無論、香織ちゃんつきで!」

浜松市までは、割りと近い。

バタンッ…

「来月の頭には、仕事でくるからさ。」
「うん。」
「そしたら、その…ちゃんと言うから!」
「うん。ちゃんと準備しとく!気を付けてね!」
「ありがとう。じゃ、行ってきます!」

私は、康太の車が見えなくなるまで見送った。
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