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罪の秤
第7章 結愛
「んぅっ!!もぉ、朝か!よく寝た。康太は…」

可愛い寝顔。起こすの可哀想だから、静かにベッドを抜け出した。

母さんの位牌がある小さな仏壇、その横には同じサイズの康太母さんの位牌が置かれてる。

両方に手を合わせ、水やご飯を取り替えるのが、毎朝の始まり。

「香織…」
「康太!やだ、起こしちゃった?」
「いや、もう8時だから。目が覚めるって!それよりも、いつもありがとな!お袋も喜んでるだろ。」
「仲、良かったからね。母さん達。」
「おばさん!香織、俺にください!母さん?香織、俺の嫁だからな!」
「ちょーっと、まだプロポーズとかされてませんけどぉ?!」

いつも通りのくしゃくしゃな笑顔の康太。

「一生大切にします!家事も育児も手伝います!だから、ずっと側に居てくださいっ!!」

深く深く頭を下げた康太。
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