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ふたりの女上司、母も美少女も。
第3章 第三章 淫念の対決
「僕と井川部長が愛し合ったベッドでいいんですか?」

突拍子もなく不意に出てしまった。
「そ、それは…」
否定も肯定もせずに瞳を揺らす。キャリアウーマンで、誰もが認める美人で、憧れのマドンナが僕の目の前で困惑する顔を見て身体中の血液が逆流し始めた。
なんとも言えないサディスティックな気持ちが溢れてきて、好きで好きで堪らないのに苛めて、泣かせて、狂わせてしまいたくなる。

「それじゃ、この部屋から出ましょう」
「えっ!?」



3

間髪入れずに彼女の手を引いてエレベーターホールへ出た。ひんやりとしたフロアーの空気が漂う。
「エレベーターの前に立って…」
「どうしたの…加山君…」
困惑した表情を浮かべて僕をみつめる。
「脱げ!そこで素っ裸になれ!拭いてヤルからっ!」
対面の壁に背もたれて、あえて乱暴な言葉を投げつけた。
「こんな所で無理よ!誰か来たらどうするの!?」
「大きな声を出さない限り、この時間に誰もこのフロアには来ませんよ!」
そんな事は無い。気まぐれで隣のチャットルームに出勤する女の子や帰る娘が出てくる確率は高い。そのスリリングな感覚が更にサディスティックな気持ちを高めていた。
「それでも無理よ!出来るわけないわ!」
「さっき、シテって言いましたよね、僕のことがまだよく理解ってないみたいだ!
変態なんですよ、大変態!ホラっ!!」
そう投げつけると、僕は着ていたスウェットパーカーとTシャツを脱ぎ捨てて上半身裸になった。新垣さんは驚いた表情で僕を見つめている。視線を絡めているだけでペニスが熱く滾り、脊髄を伝って電気のような痺れが走る。この熱い思いをぶつけるには僕から先に全裸になるしかない!ベルトを緩めて一気にジーンズをズリ下げようと手をかけた。
「待って!わかったわ…」
新垣さんはクルリと背中を向けるとジャケットを脱ぎ始めた。
「後ろを向くな!僕の目を見て脱ぐんだ!」
体温を奪われているのだろうか、微かに肩が震えている。それでも言われたとおりこちらに向きなおって僕に視線を合わせてくる。濡れ髪がピンクに紅潮した頬にゆれて輝いている。今すぐにでも抱きしめて暖めてあげたい衝動に駆られる。

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