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ふたりの女上司、母も美少女も。
第5章 第五章 最期は淫フェルノ
「誰から聞いたの!?新垣さん!」
「えっ!新垣さん、知ってるんですか?」
「彼女から聞いたんじゃないの?」
「僕の質問に答えてください…教えてくれたら言いますから」
「わかったわ…最初、ビズライフに問い合わせたのは私、対応したのが支店長の田崎よ。それで今回の山崎市長の私設秘書の相談をして、新垣さんの話が出たの。派遣スタッフではなく自社の社員なので期間限定の出向だったら可能性があると…」
井川部長の瞳が微かに震えているのがわかる。が、このまま黙って話を聞く事にした。
「ただ、当の山崎が彼女を気にいるか事前に確認をしようと田崎に資料を作らせて広瀬と一緒にプレゼンしたのよ。それまでは新垣さんとは誰も接触していないわ」
「で、山崎が彼女を見染めた訳ですね…」
「そう…彼女の風貌やキャリアが山崎好みだったのね…それで、ほぼ話が成立した帰りに田崎から相談を受けたの。実は新垣さんは愛人で自分で作った株の損失補填を助けてもらっていると…彼女が今よりいい条件で移籍できるならビズライフを辞めさせても構わないので配慮願えないかと…」
「何て奴だっ!」
「それで損失の五千万の半金を彼女が退職した時点で田崎に支払った。今まで新垣さんに無心していたお金は彼女が当社に在籍している限りこちらから直接支払う条件でね…」
「それで新垣さんのデリヘル勤めを辞めさせた訳ですね」
「ただ、田崎が月々の支払いを吹っかけてきたの、倍にしろと…」
「それで条件を受け入れたんですか?」
「いいえ、丁度その頃新垣さんから退職の話が出て田崎に話したらなんとか残るようにしてくれってね…、彼女とは二度と二人では会わない条件だから…」
「そういう事ですか…」
「ねえ、誰から聞いたの?教えて頂戴…」
「いや、まだです、盗聴器を仕掛けて何が知りたいのか正直に教えてください!こっちを見て!」
テーブルに視線を落としていた井川部長に投げつける。顔を起こし僕を見つめた彼女の瞳に震えはなくなっていた。
「じゃあ、言うわ…山崎と新垣さん、デキてるみたいなの。それで不穏な動きが見えてきて…というのもウチの広瀬の様子がおかしいの。山崎と直接連絡を取り合って、何か話を進めているらしく私が問いただしてものらりくらり…こんな事初めてなの…」
「で、部長の予測も聞かせてもらえますか…」
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