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第4章 裁判

少女達であった。


栗原奈津美。

鬼沢智恵美。

郡司静香。


奈津美はスーツ。
智恵美は高校の制服。
静香は高専に制服がなかったが、急遽この日のために学校行事で使用する学校指定のブレザーを新調していた。





「……しょ、証人は証人席へ……」

裁判官が促した。


少女達は堂々と証人席に歩み出る。


弁護士は質問を開始した。

「あなた方は、いわゆる援助交際をしていましたか？」

「いいえ」



――意義ありッ!!

検察が割ってはいる。

「証人は３人とも被告人と援助交際をしています。何故なら被告人と肉体関係を持ち、金を受け取っているからです」


「異議を認めます。検察側は証人に質問しますか？」

裁判官が言う。