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おにいちゃん、おしえて。
第4章 おにいちゃんの、ひみつ。
「じゃあ、何かあったら呼んで。ゆっくり寝ろよ」
「うん……ありがとう」
英司は軽く頷いて、不安げに見上げる清花を和室に残して、ぴしゃりと襖を閉めた。
1階の6畳の和室。この上に英司の部屋があり、この部屋の隣に居間がある。
テレビの音はついたままだから、英司はまだ自分の部屋には戻らないようだ。
糊のきいた真っ白なシーツに、刺繍が施された掛け布団。
清花は、かための枕に頭を乗せて、天井を見た。
そして、毎晩寝る前にしていることをしようと、薄いピンクのキルトパジャマのズボンにそろそろと右手を入れる。
これをしないと落ち着いて眠れないのだ。
パンツの中央に中指をやるが、すぐにその動きは止まった。
この部屋……。
暗いなあ。怖いなあ。
箪笥の上の日本人形や兜がまた……。
おにいちゃんは豆球をつけていってくれたけど、オレンジ色の小さな灯りに照らされたそれらは、こちらを見ているかのようで、パンツいじりどころではない。
「こわい……」
清花は、薄暗い中布団から出て、襖をゆっくりと開けた。
「うん……ありがとう」
英司は軽く頷いて、不安げに見上げる清花を和室に残して、ぴしゃりと襖を閉めた。
1階の6畳の和室。この上に英司の部屋があり、この部屋の隣に居間がある。
テレビの音はついたままだから、英司はまだ自分の部屋には戻らないようだ。
糊のきいた真っ白なシーツに、刺繍が施された掛け布団。
清花は、かための枕に頭を乗せて、天井を見た。
そして、毎晩寝る前にしていることをしようと、薄いピンクのキルトパジャマのズボンにそろそろと右手を入れる。
これをしないと落ち着いて眠れないのだ。
パンツの中央に中指をやるが、すぐにその動きは止まった。
この部屋……。
暗いなあ。怖いなあ。
箪笥の上の日本人形や兜がまた……。
おにいちゃんは豆球をつけていってくれたけど、オレンジ色の小さな灯りに照らされたそれらは、こちらを見ているかのようで、パンツいじりどころではない。
「こわい……」
清花は、薄暗い中布団から出て、襖をゆっくりと開けた。