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ただ、口づけに愛を込めて
第3章 (第一部) 中学生、再会
文化祭当日、朝5時起きで開門と同時に登校。
1日のスケジュールを確認し、仕事をまた頭に入れ、暗記。
そして来場者の方にスマートに素早く落ち着いた対応が出来るように、何度目か分からないイメージトレーニングを重ねる。
その後箏曲部で練習して…と、とても忙しい。
……おかげで西野のことを考えずに済む。
それはとてもありがたかった。

「お疲れ様。終わっていいよ」
「はい!お疲れ様でしたー。お先失礼します!」
図書委員のシフトを終えて、来場者の方へ挨拶しながら階段を駆け上がり、教室へ駆け込む。
教室のバリケードの裏、荷物を詰め込んでいる間に隠れLINEをチェックすると、もうすぐ着くとコメントが来ていた。

暫くすると、着いたけどどうすればいい?と来たので教室の場所を教える。
受付係なので私は迎えに行けないからだ。
戻って受付に座る。
とはいえ、特に仕事もないので楽なのである。
だからこの時間に西野に来るよう頼んだのだけれど。

「なんか楽しそうだね?良いことあった?」
「いや、友達がもうすぐ来るんだよね〜久しぶりだから楽しみで」
「あ〜、小学校の友達ってなかなか会えないよね…文化祭ぐらいじゃないと」
「だよね〜」
内心ビクッとしたのはバレてないだろうか…
私はそんなに浮かれてたのかな。
上手く誤魔化せたのか不安だ…

「葉山桜弥って、このクラス…」
「いたいた!久しぶりだな!お前の制服初めて見たかも」

西野と岩橋だ!来てくれた!

「久しぶり〜!そっか、岩橋お前初めてだっけ。西野は一回あるんだけどね」

「ていうか、聞いてくれよ。こいつ、朝2時間遅刻してきて!髪のセットに2時間かかったとか言ってんの!」

「何それ〜、西野お前は女子か!どうせ寝坊でしょ」

「いやいやほんとだって。朝髪が跳ねてて!」

「女子に向かってそんな嘘が通用するか!私だってそんなかかんないわ!」

いつもの掛け合い。
まるで小学校の頃に戻ったようで、懐かしいような、新しいような。
3人とも違う学校に通い、身長差も随分ついた。
2人とも声が低くなって、笑い声が重い。
こうして変わっていくのか。私達は。

ね……私達の関係は変わるのかしらね?
…西野?
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