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ただ、口づけに愛を込めて
第1章 まだ、私達は
でも、身体は正直だ。ヒクヒクっとナカが動いてしまった。顔が熱い。

「好きに…して…」
こんな可愛くないことしか言えない。

一度指が抜かれて、そこにあてられたそれは、私が思ってたよりもずっと大きい。

「いった…いっ」
たちまち息をすることすら出来なくなるほどの圧迫感。

私という枷を内側から壊そうとでもするかのように、メリメリと。

「いっ…いたぁっい!いたっ!」
痛み以外の感覚がなくなる。とてつもなく痛い。
涙を浮かせて、待って、と縋る。

彼も無理だと思ったのか、苦しそうに抜いてくれた。

はっ…は…
お互いの息遣いだけが聞こえる。
ベッドに座って、向き合って、でも顔は見れないまま、彼の胸に体を預ける。重くないように配慮して。

「ごめんね。ごめんなさい…」
恥ずかしさよりも、申し訳ない。

「いや…」
彼は何も言わない。ただ私に胸を貸しながら、手を回そうか迷っているんだろう。何も着ていない私は彼にとって今日が初めてだ。

男子高校生。性欲は強いのに、無理やり押し倒してこない。心配をかけていることに、罪悪感は更に増す。

「キス、して…」

激しい口づけ。17の青年の、素直な感情が溢れ出す。
彼の思いを感じて、秘所が疼く。

「ごめん、続き…して?あと、もう少し慣らして…」
尻すぼみに声が小さくなる。

でも、廉(れん)だって初めてなのだ。
お互い探り探りになるのは仕方がない。

廉なら、大丈夫。私の初めては、この人がいい。その想いを伝えようと唇を奪った。

高2の夏休み。私達の関係が変わった、一生忘れない日。
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