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ただ、口づけに愛を込めて
第2章 (第一部) 出会い
2月1日、入試本番。
私は無事第一志望に午前中で合格。次の登校日に張り切って言ったのだが、そこに西野の姿はなかった。
受かったところがなければ、滑り止めでもなんでも試験があるところを学校を休んで受けにいく。まさか…と思って数日後、受験組がほとんど揃ってきた頃登校した。誰がどこに受かった、という話は縦横無尽に走り抜ける。だから自分からは尋ねず、噂が来るのを待っていた。

「西廉が聖明に受かったってー!」
すっげぇー!とどよめきが走る。聖明といえば榮成の次席、私立名門の男子校だ。快挙である。
つまり、あいつは学校を出来るだけサボろうとしたということで…
「ほんと、心配させんなよな」
ほっとした。

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