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甘蜜トラップ
第4章 惰性と欲求
欲しがって、想像するだけで濡れてしまうくらい身体が火照る。押し倒されたのち、硬いものをあてがわれ、柳瀬はぐっと私のナカへと入り込んできた。ゆっくりと沈むように、それがまた焦らすようで。
「……っ、ふ」
ベッドに沈んでいる私に覆い被さっている柳瀬は更に私に密着するように押し込んできて、それと重なるようにキスを交わす。降り注ぐようなキスは瞼に触れたり、耳たぶを啄ばんだり、少し遊んでいるよう。
容易に侵入を許した私のナカで少しずつ大きさを増すそれに、動かずとも感じてしまう。形、存在を。
「柳瀬……っ」
「大丈夫?」
「動いて、」
「もうイきそうなんじゃないの」
見透かされたようで思わず身体に力が入ってしまった。
「っ、それわざと?」
「それってなに……」
「締めんなってことだよ」
一瞬苦しそうな吐息をついた柳瀬の顔は色っぽくて、頭がくらっとした。大人の男の色気、それはやはりまだ私が幼いのだということを痛感させる。そしてその存在に憧れと色を孕んだ感情を抱く。
仕方がない、でしょ?
こんなシチュエーションだから。