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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第6章 『仲間』
カエさんは「男の子はこういうのに気が付かないでしょ」とスリッパを僕の分と来客用の分まで買ってきてくれた。
なるほど、確かにいろいろと買い物をしはしたけどそこには気が回らなかった。さすが女子、しかも女子力が高い、と思わず感心。
「私はこれ」
シーカさんのプレゼントは楽譜が折りたたまずに入れられる大きなカバン。ライブのたびにメンバーが使う時には楽譜を、そしてそれ以外にもリーフレットやらを持ち運ぶ僕にはこの大きなカバンはとてもありがたかった。前に使ってたのは古かったうえ、こちらも火事でしっかり焼けてしまったしね。しかも雑貨屋さんでバイトしているのが関係しているのかいないのか、それともヴォーカルとしての感性なのか、そのカバンは機能だけじゃなくデザインもとてもよかった。
「感謝してよね。ぴったりのプレゼントでしょ」
「まったくです」
ふふん、と得意顔のシーカさん。
「それを使ってしっかり働くのよ」
そんな生意気な言葉もシーカさんらしくてなんだか嬉しい。
イズミさんのプレゼントは大きくて隠しようがなかった。なんとなんとデジタルピアノ。僕が昔少しだけピアノをやっていて、最近『パンツァーカイル』に関わっているせいかまた弾いてみたくなった、と前にそんな話をしたのを覚えてくれていたみたい。
「私のお古だけど」
そういうイズミさんだけど仮にお古でも僕なんかにはもったいないくらいにいいものだった。ていうか最新機種なんかもらっても使いこなせる自信はないしね。
イズミさんにはお金の援助もしてもらっているのに。
ただしこれは他のメンバーには内緒なのだそうだ。演奏でもプライベートでもイズミさんはいつだって縁の下の力持ち。そんな生き方、ちょっと憧れる。
そして最後に出てきたのは。
「お、おいしい!」
「うまい!」
見た目も言動も生クリームな、だけど実は芯の強い甘々豹変少女ハルナさんおススメのショートケーキ。
世の中ケーキは数あれどショートケーキを選ぶところがハルナさんらしい。そしてそのケーキがとてもおいしかった。ハルナさんはスイーツ大好きなのだからこれをブログのネタにしたらいいですよ、というと思いっきり目を丸くしていた。
…思いつかなかったんかい。
ともあれ頂いたプレゼントは部屋の中に、ショートケーキは胃の中にありがたく納めさせてもらった。
なるほど、確かにいろいろと買い物をしはしたけどそこには気が回らなかった。さすが女子、しかも女子力が高い、と思わず感心。
「私はこれ」
シーカさんのプレゼントは楽譜が折りたたまずに入れられる大きなカバン。ライブのたびにメンバーが使う時には楽譜を、そしてそれ以外にもリーフレットやらを持ち運ぶ僕にはこの大きなカバンはとてもありがたかった。前に使ってたのは古かったうえ、こちらも火事でしっかり焼けてしまったしね。しかも雑貨屋さんでバイトしているのが関係しているのかいないのか、それともヴォーカルとしての感性なのか、そのカバンは機能だけじゃなくデザインもとてもよかった。
「感謝してよね。ぴったりのプレゼントでしょ」
「まったくです」
ふふん、と得意顔のシーカさん。
「それを使ってしっかり働くのよ」
そんな生意気な言葉もシーカさんらしくてなんだか嬉しい。
イズミさんのプレゼントは大きくて隠しようがなかった。なんとなんとデジタルピアノ。僕が昔少しだけピアノをやっていて、最近『パンツァーカイル』に関わっているせいかまた弾いてみたくなった、と前にそんな話をしたのを覚えてくれていたみたい。
「私のお古だけど」
そういうイズミさんだけど仮にお古でも僕なんかにはもったいないくらいにいいものだった。ていうか最新機種なんかもらっても使いこなせる自信はないしね。
イズミさんにはお金の援助もしてもらっているのに。
ただしこれは他のメンバーには内緒なのだそうだ。演奏でもプライベートでもイズミさんはいつだって縁の下の力持ち。そんな生き方、ちょっと憧れる。
そして最後に出てきたのは。
「お、おいしい!」
「うまい!」
見た目も言動も生クリームな、だけど実は芯の強い甘々豹変少女ハルナさんおススメのショートケーキ。
世の中ケーキは数あれどショートケーキを選ぶところがハルナさんらしい。そしてそのケーキがとてもおいしかった。ハルナさんはスイーツ大好きなのだからこれをブログのネタにしたらいいですよ、というと思いっきり目を丸くしていた。
…思いつかなかったんかい。
ともあれ頂いたプレゼントは部屋の中に、ショートケーキは胃の中にありがたく納めさせてもらった。