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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第7章 過去から来た少女
「ちょっと」
そんな僕に鋭くお馴染みのセリフをかけてきたのはシーカさん。
「聞いてるの?」
「あ、はい。すいません。聞いてます」
「もう、ボヤボヤしない」
パリパリとポテトチップスをつまみながらもシーカさんの顔は真剣そのもの。
それもそうだ、だってこの「CD千枚手売り企画」が失敗してしまえばバンドは解散の憂き目にあうのだから。そしてCDはまだたくさん余っている。ここらで何か起死回生の一発が欲しい。そのための作戦会議だ。
「でも太一君のおかげで男性ファンは増えていってるよね」
カエさんが尖がったシーカさんを柔らかく受け止めてくれた。ハルナさんも頷いて同意を示してくれる。イズミさんは何も言わないけど、何も言わない時は何も異論がないということだ。
「まあ、ね。それは認めるけど」
一方女性ファンは企画開始前から一定数いる。ガールズバンドだから男性ファンのほうが多いと思われるかもしれないけど『パンツァーカイル』に共鳴した女性ファンは多い。
ともかく、ファンの数を全部足しても千人には届かない。今回の企画は最後にライブを行う。CDはその入場チケットにもなっているから一人で二枚三枚と買ってもらっても意味がない。
つまり新規のお客様の開拓が必須。そしてメンバーが全員女子である以上やり方によっては男性ファンは大勢獲得できるかもしれない。
と僕は思っている。そしてそのための準備も進めていてそれはもうすぐ終わる。
みんな忘れてるかもしれないけど、僕はメンバー公認で男性ファン獲得のための作戦を任されているんだからね。
そんな僕に鋭くお馴染みのセリフをかけてきたのはシーカさん。
「聞いてるの?」
「あ、はい。すいません。聞いてます」
「もう、ボヤボヤしない」
パリパリとポテトチップスをつまみながらもシーカさんの顔は真剣そのもの。
それもそうだ、だってこの「CD千枚手売り企画」が失敗してしまえばバンドは解散の憂き目にあうのだから。そしてCDはまだたくさん余っている。ここらで何か起死回生の一発が欲しい。そのための作戦会議だ。
「でも太一君のおかげで男性ファンは増えていってるよね」
カエさんが尖がったシーカさんを柔らかく受け止めてくれた。ハルナさんも頷いて同意を示してくれる。イズミさんは何も言わないけど、何も言わない時は何も異論がないということだ。
「まあ、ね。それは認めるけど」
一方女性ファンは企画開始前から一定数いる。ガールズバンドだから男性ファンのほうが多いと思われるかもしれないけど『パンツァーカイル』に共鳴した女性ファンは多い。
ともかく、ファンの数を全部足しても千人には届かない。今回の企画は最後にライブを行う。CDはその入場チケットにもなっているから一人で二枚三枚と買ってもらっても意味がない。
つまり新規のお客様の開拓が必須。そしてメンバーが全員女子である以上やり方によっては男性ファンは大勢獲得できるかもしれない。
と僕は思っている。そしてそのための準備も進めていてそれはもうすぐ終わる。
みんな忘れてるかもしれないけど、僕はメンバー公認で男性ファン獲得のための作戦を任されているんだからね。