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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第7章 過去から来た少女
 ハルナさんは刺激が強すぎたのか真っ赤な顔をしていたけどイズミさんやシーカさんの意見を聞いてふんふんと頷きながらもう一度曲を聞きなおしている。手が動いているのは自分のパートの楽器の音を追いかけているからだろうか。

 そしていつもメンバー間の調整役としていち早く真っ当な意見を言ってくれるカエさんが今回は黙ったまま。

 …気付いたかな。ていうか気付くよな。

 でも僕には計算がある。

 カエさんは美人で気も効くし優しくてコンパニオンとしてのお仕事も優秀でなおかつごく真っ当な常識人。ただ唯一の…それが欠点なのかどうかは分からないが「見られるの大好き」という性癖を持つ。
 ステージでお客さんの注目が集まれば集まるほどカエさんの性感が高まっていく。自らが奏でるベースの重低音も彼女の体を刺激するのか、ライブが絶好調だった後カエさんは自慰行為で自分を鎮めている。逆に言えばオナニーをしなければならないほど見られることによって興奮や性感が高まっていく人なんだ。
 だからこの曲もきっとカエさんのそんな部分を大いに刺激する。そしていつも以上に艶っぽく色っぽく、そして悩ましい姿で男性客を魅了してくれるはずだ。

 何せ自分の喘ぎ声なのだから。

 とはいえそのスイッチが入っていない時に聞く自分の喘ぎ声というのはただ単に恥ずかしいものらしい。

 カエさんは珍しく言葉少なくモジモジしていた。

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