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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第7章 過去から来た少女
作業に夢中になりすぎてその間は痴漢のちの字も本当に考えなかった。事務所と僕の部屋が徒歩圏内になったせいであまり出歩かなくなってしまった、というのもあるのかもしれないけど、本当に今までの僕は空っぽだったんだな、と改めて気が付く。だからこそ痴漢なんてことが趣味で特技になってしまったのかもしれない。
他に夢中になれるものがあれば人間、悪いことなんて考えなくなるものなんだな。
そんなことを考えながら電車に揺られる。隣にはカエさん。でも残念ながらデートじゃない。カエさんがコンパニオンとして勤務した印刷業界の技術展。そこで知り合った社長さんが『パンツァーカイル』のリーフレットの印刷を安く請け負ってくれたんだ。
さすがカエさん。美人で優秀。イベコンってこういう出会いもあったりするんだな。
安く印刷が出来るようになれば予算が浮く。そうなればストリートライブにしてももう少し足が延ばせるかもしれないし、どこかのライブハウスを借りることも出来るかもしれない。そうなればご新規さんの開拓もきっと進む。
というわけで僕の部屋での会議が終わった後でカエさんと、バンドのマネージャーこと雑用係の僕が事務所を代表して挨拶をしに行くことになった。
しかし…気まずい。
僕はてっきり他のメンバーもついて来てくれると思っていた。だからあの場で新曲のお披露目をしたんだ。ところがシーカさんとハルナさんはバイト。イズミさんもお得意様からの指名が急に入ったらしい。
そんなこんなで僕とカエさんの二人で向かうことになってしまった。
他に夢中になれるものがあれば人間、悪いことなんて考えなくなるものなんだな。
そんなことを考えながら電車に揺られる。隣にはカエさん。でも残念ながらデートじゃない。カエさんがコンパニオンとして勤務した印刷業界の技術展。そこで知り合った社長さんが『パンツァーカイル』のリーフレットの印刷を安く請け負ってくれたんだ。
さすがカエさん。美人で優秀。イベコンってこういう出会いもあったりするんだな。
安く印刷が出来るようになれば予算が浮く。そうなればストリートライブにしてももう少し足が延ばせるかもしれないし、どこかのライブハウスを借りることも出来るかもしれない。そうなればご新規さんの開拓もきっと進む。
というわけで僕の部屋での会議が終わった後でカエさんと、バンドのマネージャーこと雑用係の僕が事務所を代表して挨拶をしに行くことになった。
しかし…気まずい。
僕はてっきり他のメンバーもついて来てくれると思っていた。だからあの場で新曲のお披露目をしたんだ。ところがシーカさんとハルナさんはバイト。イズミさんもお得意様からの指名が急に入ったらしい。
そんなこんなで僕とカエさんの二人で向かうことになってしまった。