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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第7章 過去から来た少女
 あの曲はその後の話し合いでレコーディングをした後、CDにするのは予算的にも「CD手売り企画」が大詰めに差し掛かってきている時期的にもCDにするのは難しい。なので『パンツァーカイル』のホームページで公開することになった。

 これを聞いた男性が少しでもバンドに興味を持ってくれればいいけど。
 曲を聞いたその後はぜひ写真のコーナーも見ていってほしい。特に「プライベート」にカテゴライズされている写真を。

 そこには僕が撮って僕が厳選した、メンバーそれぞれの見えそうで見えない写真が掲載されている。曲を聞いてこの写真を見てしまえばきっと『パンツァーカイル』の名前を覚えてもらえる。もしかしたら気になってライブにも来てくれるかもしれない。『パンツァーカイル』のストリートライブは毎週末、天気が良ければ東京近県の主要駅で絶賛開催中だ。

 まあ、それはともかく。

 先方さんとの顔合わせも無事に終わり印刷してほしいデータも渡せて一安心なんだけど。

 カエさんがずっと大人しいままだ。
 あの「喘ぎ声ソング」がよっぽどショックだったんだろうか。

 夕方から夜に差し掛かる時間。僕らの乗る山手線も少しずつ混みはじめてきた。
 スーツ姿のサラリーマンに学生服を着た男の子に女の子。ランドセルを背負っている子もいる。皆がそれぞれに帰宅する時間にどうやらぶつかってしまったらしい。

「混んできましたね」
「うん」

 カエさんは言葉少なに返すだけ。やっぱり気まずい。こんな時にトークの達人はどういう話題をチョイスするのだろう? 今度その手の本でも買ってみようか。

 などと思っていると車内アナウンス。山手線と一部並行して走る京浜東北線が信号機故障で運休になったそうだ。
 ということは山手線に乗客が集まるだろうな。ものすごい混雑するだろうな。

 久しぶりに僕の『痴漢脳』の触りたい衝動がウズウズしはじめた。

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