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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第7章 過去から来た少女
またまた僕の部屋。時間は日がすっかり落ちた頃。今日は月が真ん丸に光っている。
とか言うといかにも落ち着いているように思われるかもしれないけど、正直な話どうやって部屋に帰って来たのかもよく覚えていない。
「太一君の部屋、泊りに行ってもいい?」
このカエさんの言葉を聞いて以降の記憶がとても曖昧だ。
だって女の子から「泊っていい?」なんて、この僕こと痴漢以外で女子に全く縁のなかった簗瀬太一が生まれて初めて言われた言葉なんだ。
夢にまで見た憧れのセリフ。まさかそれを今日、美人でスタイルもよくてお色気もばっちりのカエさんの口から聞くことになるとは。
待てよ。夕食がまだだぞ。どうしたらいいんだ? こういう時はどこかお洒落なお店に連れて行かなければいけないのか? そもそも僕はそんなお店知らないぞ。いや待て、カエさんはお酒が好きだから居酒屋みたいなところのほうがいいんじゃないのか?
泊るってことはあれだよな。あれをしちゃうってことだよな。ついに今夜童貞卒業ってことになるのかな。
思い返せば『パンツァーカイル』と知り合ったばかりのころ、メンバーの誰かで童貞を捨てたい、なんて思ったりもした。そしてまだ童貞のままながらもいろんなエッチな経験をすることが出来た。
そして今日、今夜ついに!
部屋は散らかっていなかったか? 大丈夫、昼間メンバーみんなが来てたから掃除はした。ユニットバスだって綺麗にしてある。
ふ、布団は今夜は一組あればいいんだよな…
なんてことを考えてたら。
「太一君、鍵」
いつの間にか部屋の前だった。とっ散らかっているのは部屋よりもむしろ僕の思考回路だったようで、カエさんに言われてはじめて部屋の前まで戻ってきていたことに気が付いたし、そこでようやくカエさんの喘ぎ声入りソングを作ったのも思い出した。
…もしかして怒ってる? もしかして一晩かけてお説教とか?
急にそんなことを思いついてしまって鍵を鍵穴にさすのを二回失敗した。
「ど、どうぞ」
「うん、お邪魔します」
今日二回目のご訪問のカエさんはドアをくぐると手慣れた様子で玄関の灯りを点けた。
とか言うといかにも落ち着いているように思われるかもしれないけど、正直な話どうやって部屋に帰って来たのかもよく覚えていない。
「太一君の部屋、泊りに行ってもいい?」
このカエさんの言葉を聞いて以降の記憶がとても曖昧だ。
だって女の子から「泊っていい?」なんて、この僕こと痴漢以外で女子に全く縁のなかった簗瀬太一が生まれて初めて言われた言葉なんだ。
夢にまで見た憧れのセリフ。まさかそれを今日、美人でスタイルもよくてお色気もばっちりのカエさんの口から聞くことになるとは。
待てよ。夕食がまだだぞ。どうしたらいいんだ? こういう時はどこかお洒落なお店に連れて行かなければいけないのか? そもそも僕はそんなお店知らないぞ。いや待て、カエさんはお酒が好きだから居酒屋みたいなところのほうがいいんじゃないのか?
泊るってことはあれだよな。あれをしちゃうってことだよな。ついに今夜童貞卒業ってことになるのかな。
思い返せば『パンツァーカイル』と知り合ったばかりのころ、メンバーの誰かで童貞を捨てたい、なんて思ったりもした。そしてまだ童貞のままながらもいろんなエッチな経験をすることが出来た。
そして今日、今夜ついに!
部屋は散らかっていなかったか? 大丈夫、昼間メンバーみんなが来てたから掃除はした。ユニットバスだって綺麗にしてある。
ふ、布団は今夜は一組あればいいんだよな…
なんてことを考えてたら。
「太一君、鍵」
いつの間にか部屋の前だった。とっ散らかっているのは部屋よりもむしろ僕の思考回路だったようで、カエさんに言われてはじめて部屋の前まで戻ってきていたことに気が付いたし、そこでようやくカエさんの喘ぎ声入りソングを作ったのも思い出した。
…もしかして怒ってる? もしかして一晩かけてお説教とか?
急にそんなことを思いついてしまって鍵を鍵穴にさすのを二回失敗した。
「ど、どうぞ」
「うん、お邪魔します」
今日二回目のご訪問のカエさんはドアをくぐると手慣れた様子で玄関の灯りを点けた。