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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第2章 暖かい口に包まれて
 内気で臆病で存在感の薄い僕こと簗瀬太一が女子バンド『パンツァーカイル』のサポートを始めてから二か月と半分。
 僕の叔父さんが経営する小さな芸能事務所『パーティー』が面白半分、そして節税対策のために企画した「CD千枚手売り企画」
 四月一日から始まり五月の連休までは順調に売れたCDもジメジメの梅雨に入ってさっぱり売れなくなった。

 僕は新規のお客さんを獲得するため、四人の女子メンバーをプロデュースすることになってしまった。

 女の子をプロデュースしていくなんて今流行のゲームのような展開だ。

 魅力的。重荷。魅惑的。憂鬱。

 テンションのハイとローが複雑に僕の心で絡み合っている。
 責任は重大。やることはたくさん。だけれど、女の子を自分好みに変えていける。

 これといって特技も取り柄もない僕だが、たったひとつ自慢出来ることがある。

 それは僕の『痴漢脳』
エルキュール・ポワロやシャーロック・ホームズの灰色の脳細胞にも負けない、この『痴漢脳』
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